一般にフタホシコオロギ(以下フタホシ)は飼育が簡単な種類として認識されていますが、高温時における温度の上昇と共に特有のウイルスが発生しやすく、管理が非常に難しくなるコオロギです。 トカゲやカナヘビのアダルトは食べるかも?ヤモリには大きいきがします。
ヨーロッパイエコオロギ
ヨーロッパイエコオロギ(以下、イエコ)とも呼ばれている種類のコオロギです。フタホシコオロギに比べ一回りほど小さいのですが、非常に丈夫で飼育も比較的楽に行うことが出来ます。このほかにも、乾燥に強い・高温に強い・低温に強い・共食いが少ない・表皮が柔らかく消化によい等、数々の長所を持ち合わせています。 日本のトカゲやヤモリにはちょうど良いと思います。
繁殖方法と注意点
まず、イエコは跳躍力があり逃亡しやすい。掃除のときはもちろん、餌切れなどさせるとプラケの蓋からすら逃亡する。一方フタホシは鈍重で滅多に逃亡もされない。
成長はフタホシが断然早く、ボリュームのある成虫だけ欲しい場合は適している。しかし、小型のものも必要とする場合は成長の比較的緩やかなイエコオロギが適する。
フタホシの大きな難点はその鳴声のうるさいことで、リーリーリーと金属的に大きく響き、とても一緒にはいられない。温室に入れているときは他の生き物が可愛そうになってくる。イエコオロギはそれに比べればソフトである。
また、一般にフタホシは肉食性が強く、共食いが多いこと、成長が早い分ケージも汚れやすく匂いも気になることが挙げられている。
一般に水飲みを設置するが、毎日水気の多い野菜を充分量与えれば育ってくれる。夏場にはヒーターなし冬場には25度程度に保てていれば問題なく、夏場の30℃以上の環境では水飲みを設置した方が安全だと思う(バタバタ死に始めたら恐らく水不足)。 餌として与えるときは栄養の偏りを補う目的で、ビタミン補助剤やカルシウム剤を添加することが多い。ビタミン粉末を入れたビニール袋にコオロギを入れて振ると全身粉だらけになって(ダストするという)ビタミン強化コオロギとなる。