爬虫類とはトカゲ類(ヘビ類を含む)、カメ類、ワニ類、ムカシトカゲ類が含まれる。基本として体表は表皮の変形した鱗でおおわれ、4本の脚と尾、乾燥に強い卵(有羊膜卵)などが特徴である。ヘビや一部のトカゲのように脚が退化しているものやカメ類のように鱗と骨格が一体化し、甲となったものもある。繁殖形態は卵生で、革質か石灰質の殻におおわれた卵を陸上に産む。生まれた子どもは親と同じ姿をしており、変態はしない。ただし直接子どもを産む卵胎生の種もある。多くは変温動物で、体温が外部温度に少なからず依存する。昼行性の爬虫類の多くは日光浴等で体温を高めた上で活動を始める。熱帯や亜熱帯を中心に、南極大陸以外の全世界に分布する。体長2cm、体重1g以下のヤモリの一種からアミメニシキヘビ、アナコンダなど体長10m、イリエワニのように体重1トンを越える種もある。多くは肉食性であるが、大型イグアナ類やリクガメ類などのように雑食や草食のものも存在する。                                                       以下は飼育に関しての基本知識となります。しかし爬虫類にはたくさんの種類がいますが全爬虫類に対して絶対ではないので、購入時に店員さんに飼育要点をお聞きください。
 
ケージについて

飼育は飼育環境を整えてあげるのがまず一番大事だと思います。爬虫類は環境に適応して、様々に進化を遂げて来ました。飼育にあたっては我々飼育者がそれぞれの動物にあった環境を整えなければならないのです。そのためにはある程度管理できる空間が必要になります。そのための空間を収容する入れ物がケージとなります。ケージにはその他、動物を脱走させないという機能も必要になります。元々爬虫類は野生動物で囲まれた空間に生息しているわけではないのでケージに入れられれば脱走を企てると思います。しかしケージの外は動物にとってたいていは快適な環境でないと思います。ほとんどの場合、動物は体調を崩すと思います。また屋外に脱走されれば大騒ぎになる可能性があると思います。これらを未然に防ぐためにケージは必要となります。部屋に放し飼いにしていれば部屋全体がケージとなるわけです。飼育ケージは水槽、プラケース、衣装ケースなど色々なものが利用できると思います。

照明について

爬虫類の飼育の質問で「なぜ日光浴が必要なのか?」といった質問が寄せられます。これについてはすでに色々な所で説明があります。飼育書にも詳しく書いてありますが、簡単に説明すると「カルシウムを吸収するのに必要なビタミンD3を生成するのに紫外線が必要なため」となります。本来ならば自然に生活している爬虫類は、自然光を十分に浴びれますが、室内で飼育している爬虫類はどうしても紫外線不足になるので、紫外線を出す爬虫類用ライトが必要となるのです。爬虫類用ライトを使用して、なおかつ出来うる限り自然光の日光浴をさせてあげるのが理想的と思います。
 なお、ガラス越しの日光は有効な紫外線を吸収、反射してしまうのでほとんど有効な働きはしませんがリクガメ類は明らかにレフライトよりもガラス越しの日光を好む個体がいますので、ガラス越しに日光浴をさせ、その上に爬虫類ライトを設置してあげるといった配慮をしてあげるといいと思います。また、一般に紫外線が不必要といわれているヘビ類ですが、ある程度紫外線があった方が健康的に育つような気がします。そんなに気にすることはないと思いますが時折は日光浴をさせてみるのも良いかと思います。

保温器具について

爬虫類は変温動物であるといわれています。これはある意味では合っていますが、少なくとも活動している爬虫類は気温とは独立した体温を維持しています。ただ、体温を維持しているシステムを太陽光などの外温に依存しているのです。飼育下でもこうした機能を正常に維持させるために暖房が必要になってきます。基本となるのは、「気温は好適温度内に維持し、一部に暑い部分(ホットスポット)を設置し、ケージの中に温度差が出来る様にする」という、一言で書くとなかなか面倒な文章になります。
 気温は爬虫類が成育している好適温度に暖めてあげます。これは温風ファンやヒヨコ電球が適しています。そしてホットスポットですが、日光浴で体温を暖められる様に一部にレフライト等を照射してあげるのが良いでしょう。
 リクガメやアオジタトカゲなど腹部を冷やすと体調を崩す動物は、底面ヒーターを併設してあげるのもいいと思います。たいていはホットスポットを置いた時点で温度差が出来てしまうのですが飼育動物が自分で適温の所を選べる様に温度差を作ってあげるのが良いでしょう。

餌について

爬虫類の餌は、基本的には自然下で食べているものと同じものを与えるのが基本です。しかし飼育下ではなかなかそうも言っていられないのが現状の様です。たとえばギリシャリクガメの野生個体の追跡調査では150種に及ぶ野草を食べていたそうです。なかなか飼育下ではこれだけ多種の野草を与えられないと思います。これらを補うため、栄養添加剤、カルシウム添加剤等が販売されています。これらを上手に利用するのが爬虫類飼育では大事だと思います。ただ、「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言うようになんでも与えればいいというものではなく、バランスが大事でしょう。これらは自分で研究するなり、経験者に相談するなりして下さい。
 また、各種配合飼料が販売されています。以前はドックフード、キャットフード、九官鳥の餌などが与えられていましたが、これら他動物用の配合飼料は爬虫類用にバランスをとっているとはいえないので、わざわざ爬虫類に与えることは無いと思います。爬虫類には爬虫類用の配合飼料が一番いいと思います。爬虫類用配合飼料は色々と意見が出ていますのでここでは詳細の解説はしません。これらも研究するなり、経験者に相談するなりして下さい。


 

 

 

餌になる虫たち  

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